幻想(ユメ)愛想曲

□第二話 2人の陰陽師
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第二話 2人の陰陽師

雫禰が目を覚まし体を起こすと微かだが話声がどこらからか聞こえてくる

「――から――」

雫禰は身体を起こし、話声がする部屋にへと向かった

「雫禰、おはようございます、お体のほうは大丈夫ですか?」

「…藤姫、あかね」

自分に挨拶してきた幼い姫は雫禰が呼んだもう一人の方を見た。

「怒っているのか?あかね」

そう問うたのは雫禰で…藤姫は不安そうに2人を見つめる

「どうして…どうして友雅さんを置いてきちゃったんですか!?私だって戦えるのに!!なんで!?」

「橘殿に言われたからだ」

「言われたから!?…なら!!
あなたが残ればよかったじゃない!!」

「神子様!!」

ハッと…自分が言った言葉にきずきうつむくあかねに対し雫禰は何も言わなかった

しかし、そんな雫禰の後ろから声がした

「お前の連れている式神はどうした?」

「……なぜ…このときに来る…泰明…」

泰明は不安げな藤姫と暗い顔をしているあかねを見やりこう告げた

「友雅は無事だ…気がある…すぐに帰ってくるだろう」

「え?」

泰明のその言葉に不思議そうに見たあかねに対し淡々と告げる
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