☆CP小説Garden☆
□出会い〜俺を導いた、一輪の花〜
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「え!?じゃあ、隊長が死神になったのって…その時の死神に言われた言葉がキッカケなんですか?」
「………ああ…。」
あえて松本の名は出さないで、“そこにやってきた死神”がキッカケのような言い方をすれば、やはり松本は気付いていないらしい。
それが、自分の言葉だということに。
「……じゃあ、やっぱり雛森を守りたいからじゃないですか!」
「………は?」
コトの発端はといえば、松本の「隊長は雛森を守りたくて死神になったんですよね?なら、何で五番隊に居座ろうとしなかったんですか?」だ。
どこをどうしたら雛森が出てくるのか分からなかったが、とりあえず「違う」とだけ言えば。
「あんだけ“雛森”“雛森”で、違うって言うんですか!?じゃあ、隊長が死神になったキッカケって何だったんですか?」
と言われ、アノ日の事を思い出していたのだ。
(けど、バレなくて良かったような…俺を死神に引きずり込んだくせに、忘れやがって腹立つような…。)
そんな、微妙な葛藤をしていた俺は、しかし次の瞬間、一瞬にして固まった。
「でも、雛森じゃなくて、アタシの言葉で死神になることを決心してくれたなんて、嬉しいです!隊長!!」
「―!!?」
「しかも、あの時私が怪我したのも気付いてたんですか?そりゃ、その後悉く怪我を見破られるわけですよね〜。」
「なッ…!////お、お前……覚え…!!?////」
何百…いや、もしかしたらもう、千単位の任務のうちの一つだったろうに、なんでそんな細かなところまで覚えてんだよ…!?ιιι
「ふふ…。あの“冬獅郎くん”が、こんなに立派にねぇ。」
よしよし、とアノ頃のように頭を撫でてくる松本。
「テメ…!!(怒)ガキ扱いすんじゃねぇよ!!」
パシッと松本の手を払いのける。
「あら…。子ども扱い嫌いは拍車をかけちゃったんですねぇ〜。」
「黙れ!!(怒)////」
「ふふv隊長!もっと聞かせて下さいよ!」
「煩せぇ!(怒)////さっさと仕事に戻れ!!(怒)」
え?
何でアタシが隊長が“冬獅郎くん”ということを覚えていたか…ですか?
あの時に気付いたんですよ。
貴方が、この十番隊の隊長として私の前に現れた時に。
「強くなりたい」と言った冬獅郎くんと同じ、強い意志を宿した翡翠の瞳を見た時に。
あの時から、ちゃ〜んと分かっていましたよ?
た〜いちょvV