☆CP小説Garden☆

□お嫁さんの条件
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「ひより〜〜〜ん!」

「何や?」

「ひよりん!料理教えて〜〜〜!」

「Σ!?ι」




















白が何か慌てたようにウチを呼ぶから、何事や思たら…何や、とんでもない事言ってきよった。

「……何や?急に…どないしたん?ι」

「あのね、あたしも料理出来なきゃダメだと思って!」

……その心意気は買ったる。

白が当番の度に弁当にされたら金無くなるからな。

せやけど…ι










『はあ!?当番が飯作る!?おい、冗談じゃねえぞ!?』

『何や、文句あるんかい!?当番制なら誰も同し条件やろ!?(怒)』

『違ぇよ!俺じゃねえ、白だ!!』

『?……白がどないしたんや?』

『………アイツにも作らせる気か…?ι』

『何や、白も仲間なんやから当たりま……!…はっは〜ん、お前、白の手料理、他に食べさせたないんやろ?残念やったな、これはもう決定や。』

『なっ…!///だ、誰がんな事言った!?つーか、むしろ逆だッ!!てめえが思ってる事と逆だ!!!』

『?』

『アイツに何か作らせてみろッ!!周り血の海じゃ済まねえぞ!?』

『………え?ι』

『……アイツは昔っから究極の料理音痴だ。作ったもんは劇薬にしかならねえ…。』

『………(青ざめ)』

『ったく…隊員が何人犠牲になったか…ι』

『……(ガタガタブルブル)』

『何度十二番隊にブチ込もうと思ったか知らねえぜ…ι』

『Σそ…そんなん迷惑や!!』

『するわけねえだろ、アイツ他所にやれるかよ…ι』

『……(コイツ惚けとる自覚ないんか?ι)』

『そういう訳だ。自作でなくて良い策を作れ!』

『ほんならもう…“買い弁有り”にするしかないやんか。』

『そうしてくれ。俺たちの未来の為にな…。』










それを拳西に聞いたんは、ウチらが現世に来た頃やった。

最初は出来る奴が作っとったけど、作るんは毎回ウチか真子か拳西かローズやった。

しかもウチに回される事が多なってきて頭キたから当番制にしたんや。

………何度か打診しとった時に、最後まで“俺が毎回作ることになっても構わねえから止めてくれ”言うてたんはこういう事やったんかと納得した。

ついでに、ヴァイザード一の料理の腕前の理由も…。

「白…ウチは教えられるほど上手ないで?ι」

「え!?ひよりんの美味しいよ!」

……有難い言葉やけどなぁ…ι

漢字変換間違うてるで?ι

…あ、いやそれは今はどうでもええねん!

拳西…こういう場合はどないしたら良えねん!?(泣)

「そもそも何で料理しよ思たんや?」

「…………あのね、拳西がね…」

………また“拳西”かいι










『拳西、結婚するならやっぱ料理は必須か?』

『何の話だ?別にどっちでも良いんじゃね?』

『優柔不断な男やな〜。そんなんや嫁さんおらんようになるで?』

『ほっとけ!一般的にゃ出来ねえよりは出来た方が良いんじゃねえか?』

『固い男やな〜。』

『ほっとけ。間違ってもてめえは相手にしねえから。』

『ウチかてお断りや。』

『……じゃあ何で聞いたんだよ…ι』










「……って言ってたの!」

拳西のアホ!!

白の前でそないな事言いなや!!(泣)

「……拳西はどっちでも良い、って言ってたけど………やっぱり、出来た方がいいから、さ……。」

しゅん、としょぼくれている白。

いっつも能天気に明るい分、こうして萎れられると困る。

「………ウチより拳西に教われやι」

悔しいけど、向こうの方が上手いねんι

「嫌!拳西は教えてくんないもん!!」

……まあ、出来上がるものを知ってるからやろな…。

「ひよりん、お願い!拳西のお嫁さんになる為に、料理教えて!!」

………何や、とんでもない言葉が聞こえた気ぃしたけど…気のせいか?

「お願い!ひよりんの当番、何回か代わるから!!」

それはそれで困りもんなんやケド…ι

「ひよりん!」

でも…こんなに必死な白…邪険に扱える訳あらへんやろ…ι
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