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□そと
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「えっ、お金?」

初対面の奴に言われる言葉なのか?

「あぁ。そうだ。水道料金。意味わかるか?」

あぁ。理解したってばよ。取り立てに遭ったて事か。

「何円?」

「千円だ。」

高っ!!

「あ、あのー。高くありません?」

不意打ちに遭ったため、思わず敬語になってしまった。俺らしくもない。人生初敬語デビューがこんな、こんな事の為に浪費するとは。


「高いだと?俺の設けた取り立て請求金額にけちつける気か?」
激しくけちつけたい。が、こうなりゃ、払うしかないのか。

「あ、あのー。千円でどこまで飲めんの?」


少しでも、多く頂いてやる魂胆だ。

「一口に決まってるだろ。」

黒髪はさも当然そうにいう。コイツは感覚がおかしい。ただの水が一口千円なんて、

「お前、悪徳商法だな。」

「俺が、[悪]だと。ふざけんな。その井戸の水は特別だ。おいしかっただろう?」

怒ってる。声低くなった。けどその声もきらいじゃない。

多分悪という言葉が嫌いな正義を掲げたスカシ野郎だコイツ。

「あーおいしかったんじゃない。」

水に美味しいもまずいもくそもあるのかよ。

「なんだその腑抜けた返事。」


ナルトにはこれが腑抜けた返事には到底思えなかった。千円なんかを請求されれば誰だって思うはずだ。

「千円よこせ。」

「ない。」

黒髪がはぁ!?と眉を寄せる。

「一円たりともありません。」

ナルトがそういうと、黒髪は「さては、お前俺によこす金は一円足りともないって、言うつもりだな!」と嫌疑をかけられた。

「本当だってばよ!」

「跳べ!」

カツアゲかよと、ナルトは驚かされつつ跳ぶ。が、まったく音はたたない。


「嘘だろう?」

ざまあみろ。

俺に金を求めるお前が悪い。


「金無しか・・・。」

黒髪は心底残念がっている所をナルトは勝ち誇った。が、ナルトは何も解決に繋がる事はしていないのだ。

「しかたないな・・・。」

手に力をいれながら、許してくれる!!と、ナルトは期待した。


「しかたない。カラダで払え。」
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