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□第218章
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6回裏…花丸高校の攻撃。
4番齏乘から始まったが湯田は三者凡退で抑え込む。



森盛「いやー、調子良いねぇ湯田くーん」


輝「凄いです湯田さん!」


本田「(確かに珍しい…)」

倉刈「(一体何があったんだろ)」

↑ 失礼


湯田「そうでやんすね!朝スーパーパワリンを4本も飲んできたかいがあったでやんす」


森盛「へー!…あれ?」


輝「…湯田さん!?」


本田「それ逆に飲み過ぎなような…腹下さないのかぁ?」


湯田「別に大丈夫でやんす」


石中「(ホントかよ)」


本田「まあ大丈夫なら良いけどな」


木附「でもスーパーパワリンを4本も飲むなんて、そんなに朝調子悪かったの〜?」


輝「ですよね。大丈夫なんですか?湯田さん」


湯田「そうでやんすね、まさに絶不調だったでやんす。お腹とかピ〜ゴロだったでやんす」


森盛「うわぁそれは大変」


輝「そ、そんなぁ」


本田「(絶対余計に下すだろ!)」


石中「マッチョにでもなりたかったのか?」


大神「一度にたくさん飲んだって効果出ないだろう」


湯田「むぅ…厳しいご意見でやんすが、オイラがやる気満々なのは間違い無いでやんす」


大神「先発で出てやる気無いとかふざけてるだろ」


石中「…まあ、そうなるよな」



そんなベンチ内での会話。そして、7回表に突入するわけだが…。




『7回表…challenge高校の攻撃…7番…ショート…白石君』



白石「よーし、出てやるぞぉ〜!」



実況『7回表のchallenge高校は7番の下位打線から始まります。とは言え試合も終盤。ここは一つ形を作りたい所ですが…』




ズバーン!


ストライク!


バッターアウト!!


白石「…………」



実況『空振り三振!7番白石、出塁する事が出来ませんでした…!』



白石「……………」



石中「(あっさり三振しちゃったな)」

倉刈「(何とも言えないですよねこれ)」

本田「(形すら作れなかったからな…)」

輝「(そんな!控えのボク達でフォローしましょうよ!!)」


しかし、実況の言う通りだとフォローも出来んわな( ̄― ̄;)



『8番…キャッチャー…森盛君』



森盛「(ワンアウトランナー無しかぁ…でも7回だしこのまま抑え続けられたら最後の打席になっちゃうかも…何とかして出ないと…!!)」


周「(この回は7─8─9と下位打線続きで楽出来るなー)」

ビュウ!


森盛「(ストレート!!)」


カキイイインッ!!


守岡「ちっ…!?」
南条「くっ…!?」


フェア!!


打球は二遊間を抜け、センター前へと転がっていく…。


周「(…あ…(・_・;))」


ワンアウトランナー一塁。続いては…



『9番…ピッチャー…湯田君』



新垣「…タイム!!」



審判員にタイムを告げる新垣先生。選手交替なわけだが…。



新垣「えっと……」



ベンチを見渡してから新垣先生が呟く。



阿形「………」
石中「………」
塩山「………」
輝「…………」
柿崎「………」
倉刈「………」
坂城「………」
中野「………」
林「…………」
福田「………」
本田「………」
芽舘「………」
山本「………」
米田「………」
四帆「………」
六樹壱「……」
西野「………」
木附「………」



選ばれるのは…。







『選手の交替をお知らせします。ピンチヒッター、六樹壱君』



六樹壱「……………」




湯田「(ワンアウトランナー一塁の場面で六樹壱くんでやんすか…)」



芽舘「六樹壱さん良いなー」


四帆「代打じゃなくてスタメンに賭けるしかないなー」


本田「負けてるのに勝った気満々なのはさすがに……」


四帆「"勝つ気満々"にしてくれそこは」


倉刈「(ていうか見えないんだけどなぁ…)」


輝「六樹壱さん頑張って下さーい!!」


諸星「ホームランでもぶちかませ〜!」


林「頼むぞ〜!!」




六樹壱「(相手は…左投げのサイドスロー…)」


右バッターボックスに入る六樹壱。六樹壱は左投両打な訳だが…。


周「(ここに来て勝負をかけにきたって所かー?でも負ける訳にはいかないぞー!)」


ビュウ!


ズバーン!


ストライク!


六樹壱「(…入れてきた、か)」


初球は内角低めのストレート。


六樹壱「(ストレート…)」


実況『ピンチヒッターの六樹壱に対して初球から際どい所を攻めてきました花丸高校2番手ピッチャー周!』


周「(まあ逆転されちゃ話にならんからなー…!!)」


六樹壱「……………」


ビュウ!


ググ…!


六樹壱「(カーブ…)」


ズバーン!


ストライク!


六樹壱「…………」



新垣「(そんな球に六樹壱くんは釣られはしませんが…カウントは稼がれてしまいましたね)」



六樹壱「……………」


周「(終わりだ…!)」


ビュウ!


ググ…!


六樹壱「(スライダー!逃げ……)」
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