everyone〜zero〜
□第2章
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?「………」
矢部達が見た隣の住人…それは最近出没(?)していた少年(と言っても矢部達と同年代)だった。
矢部「………」
坂城「………」
塩山「………」
ポカーンと"空いた口が塞がらない状態"になっている矢部、坂城、塩山ら。
?「…どうも…」
少年はペコリと頭を少しだけ下げた挨拶をしてからドア…部屋の中へ入った…
矢部「…はぁ…」
坂城「…んー…」
塩山「…えと…」
やっぱり未だに戸惑ってる矢部、坂城、塩山達。
矢部「とりあえず…また後でねでやんす…」
坂城「…あ、ああ…」
塩山「…じゃ、じゃあね…」
戸惑ってる…( ̄□ ̄;)
時刻は1時を過ぎる。卒業式も終わって小学生達は春休みという訳で…
【パワフルグラウンド】
とあるグラウンドでは野球をしている模様…ていうか、少年野球チームっぽい。
矢部「ちわーすでやんす!」
坂城「ちわす」
塩山「ちわーす〜」
3人がグラウンドに入る。少年野球チームにも所属していたのであった。「後で」とは、野球する事でもあって…。
阿形「あれ?矢部くん達遅いじゃ〜ん。どうかしたの?」
山本「遅刻ギリギリだなぁ」
矢部「ちょっと色々あってでやんすね!」
柿崎「色々って何が?」
どうやらパワフルマンションの在宅民の少年達は皆入っている模様…
矢部「実はでやんすね…」
矢部が話そうとするが…
?「………」
ガチャン。
何者かがグラウンドへと入って来る。
山本「こんちはー!」
福田「こんちはー!」
塩山「(藪允監督だ〜)こんにちは〜」
中野「…こんちは」
藪允「集まっとるか?…んじゃ、集合してくれ」
チームの監督でした。監督に言われ、皆集まる。
藪允「さて…もう6年生も卒業の時期だな!」
阿形「(このチームも卒業なんだー)」
矢部「(はぁー、早いモンでやんす…)」
中野「(学校はもう卒業したがな)」
藪允「そこでだ…我がフルターズでも、紅白戦をしたいと思う!」
阿形「えぇー!?」
福田「こ、紅白戦!?」
柿崎「で、でもウチのチームって…」
藪允「まあそう驚くな。人数も微妙に足らないからなぁ。今の所人数は…14人か?7―7でやってもらいたい」
坂城「7―7って事は結構穴が空くんじゃ…?」
山本「内野?外野?どこ空けるんですか?」
藪允「どこを空けるかはそれぞれのチームの自由だ。チーム分けたメンバーはこっちで勝手に決めちゃったからな!今から呼んでくぞ!」