everyone〜zero〜

□第8章
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「垣原に亀井、希望ポジションはどこだ!?」


垣原「…キャッチャーっす…!」


亀井「ピッチャー希望でお願いします!」


転校生の野球部入部に、顧問の先生は早速ポジション名を聞いた。1人の男子はまあ物静かな雰囲気ではあるが、返事は大きめ。もう1人の女子は至って元気な声で答える。


「………そうか。それじゃ同ポジ呼ぶか」


…何だか対照的な2人を見て嫌な予感を抱いたのか、煮え切らない反応をしてから、投手陣と捕手陣を呼ぶ顧問の先生。


垣原「………」


亀井「何か困る事でもあるのかな…?」


黙り込んでいた垣原も恐らく亀井と同じ気持ちであろう。その後、ピッチャー達とキャッチャー達が連れてこられたのだが…


坂城「あー、キャッチャーとピッチャーだったっけか。とりあえず俺のレギュラーは安泰か!」


中野「…そうだな」


ちなみに2年生ではこの2人がそれぞれサードとファーストのレギュラーである。


小堀「(今年も俺らのサードは左利きか…)」


上代「(別にそれで困った事は無いからなー)」


…そう。地味にこの野球部、求められてる人材が右利きのサード。現在レギュラーの坂城は左投左打の根っからの左利きである。なのにポジションはサード…。
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