everyone〜zero〜
□第10章
1ページ/10ページ
堂宮「…………」
試合前。ひたすら静かにしていた堂宮。そこへ話しかけてきたのは……
「堂宮。今日もよろしく頼むな」
堂宮「……阮福先輩」
阮福黎(ゲンフクレイ)。伏見中学校野球部のエース。
?「今日も分かっているな?堂宮」
?「今日も頼むぜー?」
堂宮「…………はい、垣岡先輩逸見先輩」
更に垣岡棹人(カキオカタクト)、逸見鄭成(イツミテイセイ)と3人の先輩に絡まれる堂宮。だが、顔色はそこまでよくなく、返答もあまりよろしくは無かった。
福田達……過去のチームメイトとの出会いが、彼の顔色を悪くさせていたのだった……。
そして試合が始まる。先行は我らが須田中学校から。
子川「つーか後攻って事は相手さんが逆転出来る条件が成立しやすいか」
福田「え?」
子川「仮に7回裏で逆転ホームランだとか打たれたらどうしようもないって事だよな」
福田「ああ…そういう事…。子川そういう事考えるんだねぇ」
子川「失礼な奴だなΣ( ̄□ ̄;)」
福田「いやいや、子川はてっきり黙々と投球する子かと…」
子川「はいはい、そう受け取っときまーす」