everyone〜zero〜

□第10章
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堂宮「…………」


試合前。ひたすら静かにしていた堂宮。そこへ話しかけてきたのは……


「堂宮。今日もよろしく頼むな」


堂宮「……阮福先輩」


阮福黎(ゲンフクレイ)。伏見中学校野球部のエース。



?「今日も分かっているな?堂宮」

?「今日も頼むぜー?」

堂宮「…………はい、垣岡先輩逸見先輩」


更に垣岡棹人(カキオカタクト)、逸見鄭成(イツミテイセイ)と3人の先輩に絡まれる堂宮。だが、顔色はそこまでよくなく、返答もあまりよろしくは無かった。



福田達……過去のチームメイトとの出会いが、彼の顔色を悪くさせていたのだった……。





そして試合が始まる。先行は我らが須田中学校から。


子川「つーか後攻って事は相手さんが逆転出来る条件が成立しやすいか」


福田「え?」


子川「仮に7回裏で逆転ホームランだとか打たれたらどうしようもないって事だよな」


福田「ああ…そういう事…。子川そういう事考えるんだねぇ」


子川「失礼な奴だなΣ( ̄□ ̄;)」


福田「いやいや、子川はてっきり黙々と投球する子かと…」


子川「はいはい、そう受け取っときまーす」
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