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□第159章
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【星英高校ベンチ】
本木「先発は予想通り大神って奴だ」
小川「予想通りっても一部のメンバー以外だから結局大差無いようなー…」
本木「良いから特徴を申せ」
小川「特徴ぉ?えっと…
球速は140km/h台後半(つーか150km/hあるか?)、コントロールもスタミナもよく、変化球は高速スライダーにフォークに高速シンカー……正直無理><」
本木「無理とか言っとんな!打ち崩す、そして1点も与えなきゃ俺達の勝ちだぞマサ!」
小川「はーい(―_―)」
(↑小川麻聡(まさとし))
「諒」
本木「ん?」
本木諒(りょう)を呼ぶ声は…。
小川「お、キャプテン綾佑」
(※ この子そう呼んでます。リズムが好みなようです。)
須黒「羽生監督が呼んでるぞ」
星英高校のキャプテン、須黒綾佑(スグロ リョウスケ)。
本木「ああ、分かった」
返事をして、本木は監督の元へ。
須黒「……………」
小川「キャプテン綾佑はどう?今日の試合、勝てそう?」
須黒「…さあ、やってみねーと分かんねーんじゃね」
小川「ま、それもそうかー。いざ試合してみないと相手の実力なんて分からないもんな」
須黒「……まあ、1番のセンターと5番のサードとなら中学で確かやった事ある相手だ」
小川「ほ?もしや因縁の対決ー?(・∀・)」
須黒「因縁って程でもねェよ。その時の試合には負けたがな」
小川「ふーん……ならさ、やっぱ因縁の対決じゃんか」
須黒「ちげーだろそりゃ。地区的な問題だろ?近い高校は幾つかあるし、県内で高校の野球部に入ってたら絶対いつかは当たるもんだ」
小川「そういうもんかなぁ…」
須黒「そういうもんだ。納得しろよー?」
小川「はいはーい(―_―)」
須黒「(…まあでも少なくとも、負けたくない気持ちは…やっぱいつもよりかは少々強ェかも…な)」
静かに闘志を燃やしつつある、星英高校のキャプテン須黒綾佑。そして、試合も始まる。
アナウンス『1回表…challenge高校の攻撃…1番…センター…矢部君』
5回戦は先攻はchallenge高校。1番の矢部がバッターボックスに入る。
矢部「(トップバッター起用は嬉しいでやんすね〜。まあこれからも起用してもらえるよう、今日の試合も頑張るでやんすよ!)」
意気揚々にバッターボックスでスタンダードなバッティングフォームをとる矢部。
小川「(さてまあchallenge高校……ほとんどオーダー固定されずに5回戦までやってきて……俺はいちいち相手の特徴覚えてないからとりあえず諒の言うことしっかり聞いて投げるだけかね)」
ビュウッ!!
矢部「!!」
ズバーンッ!!
ストライク!
本木「(まずはワンストライク…)」
矢部「(き、球速は…140km/h台はあるでやんす…けど、驚くべき所は…相手ピッチャー…がアンダースローな事でやんす…!)」
小川「(さあ、テンポよくいくぞ〜!)」
ビュウッ!!
ズバーンッ!!
ストライク!
矢部「(あっという間に追い込まれたでやんす……まだ、変化球投げてきてないでやんすが…実質ストレートが変化球みたいなもんでやんす)」
小川「(さー終わり〜)」
ビュウッ!!
矢部「(でも…当てられない事は無いでやんす!)」
(コンッ!!)
ストレートに合わせて、バントする矢部。狙いは内野安打!
本木「(当ててきた!1番は足で来るか!)」
矢部「(オイラの足、そう簡単に刺さる訳にはいかないでやんす!)」