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□第217章
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    123456789計
チャレ高1        1
花丸           0





黒打「……………」



守岡「……………」



1回裏、花丸高校の攻撃。
ワンアウトランナー二塁。



湯田「(得点圏にランナー…でやんす)」


森盛「(取った1点、早速取り返される訳にはいかないよね…)」


黒打「……………」


湯田は左投左打。黒打も左投左打なので、左対左なわけだが。


森盛「(この人が更にバントしてツーアウト三塁で4番で勝負するっていう戦法は…無いか。まずはカウントを整えたいから…)」


ビュウ!


グググ…!


ズバーン!


ストライク!


黒打「…………」


1球目はフォーク。ストライクゾーンに入ったが、黒打は全く動かない。


湯田「(フォーク入れたでやんすが、動きは無いでやんすね。1球目は見るタイプなのか、はたまた慎重打法なだけなのか…)」


森盛「(次はストレートで釣ってみよう)」


湯田「(了解でやんす)」


黒打「……………」


ビュウ!


ズバーン!


ボール!


黒打「……………」


内角高めのストレート。外れたが、これも黒打の動きは無い。


森盛「(う〜ん、ちょっとでも身体が動くならまだしも、微動だにしないなんてなぁ…)」


湯田「(やっぱり見る専なだけでやんすかね?何にせよ、カウントは1―1でやんす)」


森盛「(ストライク入れてピッチャー優位なカウントにしときたいよね…よし)」


ビュウ!


グググ…!


ズバーン!


ストライク!


黒打「………………」


3球目は外に入る。


森盛「(よし、追い込めた!)」


湯田「(これで追い込んだでやんすね。まだ動きがないのが気になる所でやんすが…1打席目は捨ててるパターンもあるにはあるでやんすからね)」


黒打「(1球目…フォーク…。
2球目…ストレート…。
3球目…スライダー…)」


森盛「(決め球はどうしようかな。湯田くん、スライダーとフォークはだいたい同じぐらいの変化なんだけども…)」


湯田「(決めるでやんすよ…森盛くん!!)」


ビュウ!


グググ…!


黒打「(フォーク…。1球目と同じ…球…!)」


森盛「(動いた!?)」


湯田「!?」


カキイイインッ!!


諸星「!!?」


実況『打ったァ!!一塁線切れるかァ!?』


諸星「(入るなぁ!?)」


黒打「!!」





ファールボール!!



諸星「お〜…良かった良かった」


湯田「(危なかったでやんす…)」


森盛「(フォーク捉えられたか…1球外して様子見するか、スライダーで決めに行くかどうしようか…?)」


湯田「(うーん……スライダーで決めに行ってみるでやんす)」


森盛「(お、湯田くん強気だね。よし…!)」


ビュウ!


グググ…!


黒打「(スライダー…。3球目と同じ…球…!)」


カキイイインッ!!


森盛「(また打たれた!?)」


米田「(デカッ!?)」


今度はライト方向へ飛んでいく!


湯田「(入っちゃダメでやんす!!)」





ファールボール!!


実況『おっとまたもやファール!引っ張り過ぎのようですかね?』


湯田「(引っ張り過ぎ…そうでやんすね。投げた球にはしっかり打ってきてくるでやんす)」


森盛「(どうしよう…変化球に強い人なのかな?ストレートでいってみる…?)」


湯田「(いや…ここはまだ投げていないカーブでやんす)」


森盛「(えぇ!?湯田くんのカーブって結構酷い変化量で実戦使うの危ない球だったような…しかも準決勝の学校相手に…)」

↑ 本当の事でも失礼過ぎ


湯田「(まあ打たれたらオイラの責任ということで構わないでやんすから…いくでやんすよ、森盛くん)」


森盛「(う…うん)」


ビュウ!


ググ…!


黒打「…………」


ズバーン!


ストライク!


バッターアウト!!


実況『おぉっと内角低めのカーブに手が出ません黒打!これでツーアウト二塁!challenge高校ピンチをしのげるか!?』


森盛「(さ…三振…)」


黒打「……………」


湯田「(やったでやんす!!)」
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