everyone[
□第219章
2ページ/8ページ
123456789計
チャレ高11000030 5
花丸 2001000 3
実況『夏の全国高校野球選手権愛知大会準決勝、現在8回裏花丸高校の攻撃はツーアウトランナー無しでバッターは3番の黒打です』
九条「(8回裏…今は2点リードだし、1人たりとも塁に出すわけにはいかないのが現状の理想だ)」
実況『challenge高校の、マウンドに上がるピッチャーは九条!7回裏からのリリーフですが、150km/hを余裕で超えるストレートを武器に塁を踏ませることすらまだ許していません!』
黒打「………………」
九条「(…行くぞ)」
ビュウッ!!
ズバーンッ!!
ストライク!
黒打「……………」
九条「(…動きは無い)」
ビュウッ!!
黒打「(同じ球…!!)」
カキンッ!!
ファールボール!
バットには当てたが後ろへ弱々しく転がっていた。
諸星「(当ててんのか〜…)」
台場「(すげぇなオイ)」
森盛「(当てるのが精一杯って所なのかな?ストレートもう一球…)」
九条「…………」
もう一球ストレートで決めようというサインに対し、首を振る九条。
森盛「(あれ?ストレート嫌なのかな?…じゃあ変化球…)」
九条「……」
変化球のサインには頷く九条。
九条「(…俺の見立てが正しければ…あの打者は投げられた同じ球種や同じコースには強い打者だ…)」
ビュウッ!!
黒打「(ストレート…違う…)」
グググ…!
ズバーンッ!!
ボール!
九条「(Vスライダー…見てきたか)」
森盛「(次はどうだろ?決め球にストレート使いたいから緩急は良いと思うけど…)」
九条「(…よし…)」
4球目はストレート。コントロール自体は九条はそこまで良いわけではなく、ストライクかボールか分けるくらいだ。
九条「(終わらせ…る!)」
ビュウッ!!
黒打「!!」
カキイイインッ!!
有田「…………」
バシッ!!
アウト!!
チェンジ!!
打球は…平凡なセカンドフライとなった。これでスリーーアウトでチェンジだが…。
九条「(当てられた……か。チッ…)」
当てられただけでも不服な九条。相当自信があったと言うか、相当厳しめなプライドと言うか…。
木附「いよいよ9回だね〜」
輝「そうですね!最終回です!このまま一気に抑えて勝ちましょう!」
本田「(ようやく最終回かよ…)」
暦石「リードしてはいるけど…裏でサヨナラされたらどうしようも無いんだよな〜先攻って」
陸田「ちょっと恐いよな(^_^;)」
凡田「そういうルールでやんすしね」
落徒「大丈夫なんじゃね?龍也くんが登板してますからぁ」
四引「え?」
※ ↑四引達也(タツヤ)
芽舘「油断は禁物ですけどもね!」
落徒「そうだけど、別に俺達がプレイするわけじゃないし。一生懸命応援するだけだよな」
輝「それは…そうですよね」
本田「応援だと目立てないもんな」
芽舘「Σ(゜Д゜;)」
四引「まあそうなるよなぁ」
湯田「そもそも恐いんならこの9回表でたくさん点稼ぐでやんす!」
山本「9回裏の問題なのに…」
凡田「そんな揚げ足取りしてちゃキリがないでやんすよ」
山本「べ、別に揚げ足取ったつもりじゃないんだけど…(^_^;)」
輝「えぇー!山本さん酷いですよ!!」
本田「自分が野球上手いからって…」
倉刈「嫌だ嫌だ…」
凡田「酷い人もいるもんでやんす」
山本「いきなりどうしたの皆!?( ̄□ ̄;)」
弄りたくなったんじゃね。
石中「9回表誰からだ?」
塩山「矢部くんからだね〜」
大神「上位打線からか」
輝「矢部さーん!!頑張ってー!!」
『9回表…challenge高校の攻撃…1番…センター…矢部君』
矢部「(まさか木下くんが花丸高校にいたとは思わなかったでやんすねぇ…3年ぶりの再会ってやつでやんすかね)」
木下「………………」
帽子をかぶり直した木下。深くかぶっているようにも見える。
矢部「(えっと…本人でやんすよね?顔がよく見えないでやんす)」
木下「…………」
ビュウ!
ズバーン!
ボール!
矢部「(1球目外れたでやんすね…)」
木下「……………」
ビュウ!
ズバーン!
ボール!
矢部「(…あれ、また外れてるでやんす)」
木下「………」
ビュウ!
ググ…!
矢部「(これは…カーブでやんすか!?でも…)」
ズバーン!
ボール!
矢部「(外れてる…でやんす…?)」
木下「……………………」