short(旧)

□今日と明日の狭間で
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無理矢理起こされたカンクロウは、眠たげな目を擦り顔を上げた。
私と同様に、任務から帰ったばかりなのだろう。いつもの被り物は取っているが、紫色の塗りはついたままだった。

― …おかえり
― ただいま。こんな所で寝たら風邪引くぞ。
― 寝ちまうとは思わなかった。

そう言うと、カンクロウはしばらく押し黙って、わずかにため息をついたのち席を立った。
"顔洗って寝る"と呟き出ていこうとするカンクロウに、私は声をかける。

― 一緒に寝ないか?
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