小説。
□ギフト
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そして、知らず知らずの内に…いっちゃんのこと本気に好きになって、
そして、知らず知らずの内に…いっちゃんに何度も助けてもろうた。
僕がくじけそうな時いつも、
いっちゃんが照れくさそうに手紙をくれる。
そっと読み返すそれは、
ひどくボロボロに落ち込む僕への、
いっちゃんが書いた手紙なんや。
時間が経って、色あせてしまっても、
今でもあたたかいまま、
僕の背中を心強く押してくれんねん。
いっちゃんがいっつもくれるモンは、
それは見には見えのーて、
でも確かにそこにはあって、
いっつも僕は、嬉しくなんねん。