小説。

□世界一、愛してる。
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 「 アレン、 」


愛しい人の名前を呼ぶ。

これだけでも幸せで、オレは無意識に微笑む。



「なんですか?」


ちょっと首をかしげながら、そう答えるもんだから。


いちいち、可愛いと思うオレは、相当末期だと思う。





でも、今からオレが話す事で、この笑顔を曇らせる事になるだろうと思うと、


少し罪悪感。



「これは、真剣に聞いてくれるか?」


「ぅ……ん。」


長い事、話すか話さないか迷って来た事。

やっぱり、アレンに話しておきたいから。








「……オレは、ブックマンとしての仕事があるから、
この戦争が終わったら教壇から出て行かなくちゃいけないさ。」





「………ッ!?ぇ……うそ……」




オレが寄りかかっている細い身体をビクッと震わせて、



ハの字を描いた眉に、思いがけない物がこみ上げて来た。







「っ……だから。」





「ラビ………?」






綺麗な灰色の瞳が不安に歪むのを見ていられなくて、俺は俯いた。









「だから……っオレは…」





情けないさ。


自分でも声が震えてるのがわかる。











「この戦争が、終わって欲しくないんさ。……おかしいだろ?」




ちょっと自潮気味に笑って。




ぁあ、自分で言ってて混乱してきた。








「でも、アレンが危険にさらされるなら、この戦争が早く終わって欲しい。」




完全に矛盾してる。












でも静かに聞いててくれるアレンが嬉しくて。




表情が見たくて顔を上げた。












………びっくりした。



と同時に、後悔した。




アレンの頬が涙で濡れていて、あとからあとから流れ出てくる。





あわてて指で拭おうとすると、その唇が言葉を紡いだ。






「僕だって……ラビと離れたくありません………けど、戦争が長続きするのも……好きじゃありません。」






アレンらしい答えに、オレもつられて涙が出そうになる。











「僕だって……ッラビと一緒に居たいです…ッ!!」



「アレン……」







ダメだ。




もう、愛しすぎる。







「…ブックマンに……感情はいらない。それは変えられないけど……」




















「……オレがブックマンであるかどうかは変えられるさ。」










「ぇ…ラビ……っ」









「わかるか…?」




アレンの、涙が一瞬止まった。










「アレンの為なら、ブックマンをやめられるさ……」










言ってしまった。

でも、ほんとの事だ。







沈黙が流れる。




オレにとっては何十分も経ったように思えたけど、

それはきっと数秒だったんだろう。












「ッそんなの……








…っせっかくのラビの夢を諦めるのはラビらしくありませんッ!」







まっすぐオレの目を見つめてそう言うアレンが、




また、どうしようもなく愛しくなる。







「アレン……!」






オレは、驚いた風にしているけど、





きっとアレンなら止めてくれると、どこかで思ってたんだろう。








「方法が無くてもいいです・・ッ感情が無くてもいいですッ!!でも僕はラビが好きなんです!!いっしょに居たいんです!!」








ああ、アレンだなと。





今更?って事をもう一度自覚して。






「我侭なお姫様さ……」







全てが好きで、放したくない。





だから、少し強めに抱きしめた。








「だって・・・ッ」




「このまま連れ去ってしまいたいさ。」




思わず思っていた事を口に出してしまった。






「……僕も、ラビとならどこでも行けます。だけど、今は戦わなきゃ………」



「……そうさね。ゴメンな?」





戦わなきゃ″


その通りだと、エクソシストにとってあたりまえだと、わかってはいるのに。



この甘い時間には、その言葉はするどい棘のようにささってしまって。




「戦わなきゃな……」





泣きそうになって、またアレンの胸に顔を埋めた。




「……っなんで……アレンはそんなに強いんさ……




……オレのこといつも心配してくれて、励ましてくれて、元気くれて。」




一度話し始めたら止まってくれないこの口は、オレのものではないみたいに。








「オレは……なんにもしてやれない。」





「……ッ違いますよ!!

ラビこそ、その通りですよ。


気遣ってくれて、守ってくれて、側にいてくれて、


なんにもしていないのは僕の方です。」





「アレン。」


「……僕………もう少し期待してていいですよね………?


こんな僕でも、人並みの幸せは味わっても……いいですよね………?」




小さくて素朴な期待に、



「どんとこいさ!!」




自信満々に答えるオレは相当なバカだと思った。



「はいッ!!」


「……!…やっぱり笑ってるアレンが一番可愛いさ。///」


「〜〜〜〜ッ!!///


ら…ラビの方が……か…かっこいいですよ………////」



「ッ…!?///


不意打ちでんな事言うなさ……///」



「だ・・だって・・・///」







「……なぁ。アレン。」



「な……なんですか?」

























世界一してる


























(ッ!//僕も……ラビ…を…世界一愛してます……よ?///)

(可愛い……///)








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だぁぁああぁぁあぁ.........!

グダグダだ☆駄文だ☆

これ実はなりきりチャットをもとにして作ったんですよね〜。。。
これは甘いのですか?

ってかベタすぎ!!!!
面白くなくてすいません。

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