NOVEL
□天使の翼
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「う…ん…」
嗚呼…
また朝がくる。
うちは重い体を起こし制服に袖を通しバッグを取り家をでる。
低血圧・血薄なので毎朝気分最悪
家を出てまた、気分が損なわれた。
ザ――――――…
雨…
嗚呼また苛々。
でもうちは面倒臭くなって傘を取りに行かないで学校に向かって歩き始めた。
ズブ濡れで水も滴る良い男…否
女
はぁ〜
最悪だよ…
「…………っくち」
思わずくしゃみが出てしまった。
すると
「どーしたの?」
振り向くと傘をさした爽やかな青年が1人。
「……んだよ。」
睨み返してまた歩き出す。
ガッ
「…っ!」
前のめりになった体はいきなり腕を掴まれ後ろに後退する。
「あ、すいません…」
「なんなんだよ…てめぇ」
機嫌が悪いのに知らない奴相手にしてらんない。
また、歩き出そうとした
その時
「あっあの!」
あーうぜえ…
「っんだよ!」
「こ、これ良かったら。」
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