戦国話
□1.5.Her existence
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幼き頃から母親の下を離れ、寺小姓をし、母親の愛情を充分には受けきれず心に穴が空いたような気持ちを抱えて過ごし、(別に寂しかったと言う気持ちは無い。寺で修行し僧として過ごす事も有りだとも思った)
そこで秀吉様と出会い、小姓となり、おねね様と出会った。
接して行くうちに心にぽっかり空いた穴をおねね様が埋めて下さった。何かが解けていくような不思議な気持ちを覚えている。
"あぁこれが母親の愛情なのか"、と。
「三成!聞いてるかい?」
「…は?」
「全く、突然ボケッとし出すんだものこの子は」
「…一言多いです」
「いいかい?あの子が目を覚ましたら教えとくれ。それまで世話を頼んだよ!」
「…意味が分かりません。何故私が見知らぬ娘の世話など「み つ な り!」………、…………、………………、……分かりました。」
じゃあ取りあえず三成の部屋にでも運ぼうかね!ほらっおぶって!
…ここまで運べたのならおねね様が、…分かりました