故郷想いて、
□5・改めて思いました
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電車に乗り目的地まで歩いて行く。
清正さんと並んで歩いていると視線の数!!私じゃなくて主に隣を歩いている彼。
一人で歩いているOLのお姉さま、主婦、カップルですら高身長の銀髪の清正さんに釘付けだ。
初めて見たときかっこいい部類には含まれるだろうと思ってた。クールなのか物静かなのかは分からない。それを差し引いても端整な顔立ち、身長は私の高さの頭2コ分半。黙ってても絵になる彼だけど、こうも周りの人が清正さんを意識しているのを見ると、やはりイケメンなんだぁと、自分の感覚が正常でそして悲しくもなった。(隣にいるのが自分で申し訳ない)
暫く何も話さなくなった私を見て
「どうした?気分でも悪いのか?」
「いえ!大丈夫です。ただ・・」
「ただ?」
「清正さんがかっこいいのか、道行くお姉さま方の視線が・・」
本人は対して気にしてないだろう(寧ろ気づいてない)いきさつを話すと
「なっ・・!」
顔を少し赤らめた。
戦国武将でもこんな表情するんだと感心。まぁ歳も私と変わらないだろうし、人間らしい所を見れた。
「それを言うなら俺は名無しの方かと思った。すれ違う人皆見てたからな」
「それはないです!!仮に男性から見られていても同性から見られていても・・あ!そう言う趣味では無くてっ!その・・悪い気はしませんが・・今の場合は間違いなく清正さんです」
一気に言うと
くくっと笑い声が聞こえた。
「あぁ、分かった。悪かった」
、と笑顔で言ってくれた。
そう、、段々と警戒心を解いてきてくれているのだ。
それが嬉しかった。
「さぁ清正さん急ぎましょう」
「走るとこけるぞ」
目的地に着くと此処はデパートと言う所で日用雑貨用品、食品等何でも揃っていると伝えるとそうなのか凄いな、と顔には出して無いけど驚いているようだ。(ポーカーフェイスめ)
「まずは服や下着ですね」
2階にある洋服専門店に行きオシャレでお値段もお手頃のお店を発見。
かと言ってメンズの服には詳しくない私なのでお店の方に頼んだ!(押し付けた)
「すみませーん」
「はーいっ」
そう元気な声で返され待っているとこれまたイケメンの男の子が来て「お待たせしましたっ!!」とまた気持ちの好い返事だ。
「何かお困りですか?」
「はい、すみませんが彼の服を見立ててもらえませんか?4着ほど」
そう言うと店員さんは清正さんをじっと見るなり
「かしこまりました!お任せください、カッコよく素敵になおかつクールに見立ててみせますっ!!」
ガっ!!と腕を握り、最初見た時よりもテンションが上がってた。
「いやぁそれにしてもお客様格好いいですね!俳優さんみたいで背も高いし筋肉ついてますし。うちの店長が見たら即気に入りますよ」
「店長さんは女性の方ですか?」
「いいえっと、お、噂をすれば店長帰ってきました。てーん長ぉ!!」
店員さんの言葉で私も清正さんも一緒に振り向くと