お題

□君、かわいいな
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かぶき町で人気のカフェ店
午前には出勤前のサラリーマンやOLで賑わい、午後は奥様や学生の溜り場、夜はカップル、と毎日大忙し。
そして最近ほぼ毎日通うお客さんがいる。




「いらっしゃいませ」

「おう、儲かってんな」


そう、この人。
銀髪天然パーマで死んだ魚のような眼をしている。このかぶき町で何でも屋「万事屋」を営んでるみたい・・って言っても最近ほぼ毎日お店に来ているから疑わしい。本当なら経営は大丈夫なんだろうかと心配。


「メニューお決まりですか?」

「えーっと、じゃこのイチゴスペシャルDXください」

「かしこまりました。少々お待ちください」


万事屋さんの注文を厨房に流し、暫くして出来上がったイチゴスペシャルDXをテーブルへ持っていく。








「お待たせいたしました。イチゴスペシャルDXです」

「お!サンキュー」

「伝票こちらに置いておきますね。ごゆっくり・・」



どうぞ、と言おうとしたら












「・・・なぁ・・

君、かわいいな」







と、一口食べたスプーンを銜えながら言った





・・・

えぇ!?いきなり何を言うんでしょうか!?え?いやいや、ウソに決まってます!本当に仕事をしているのか疑わしいこの人ですよ!?眼が死んでますもん!天パですもん!ないですないない!




「や、やだ万事屋さん御冗談をっ」

「(・・顔真っ赤)はは、んじゃごっそーさん」






何時の間にか全て食べ終わっていて「あ俺坂田銀時ね名無しさんサン」と私の胸元のネームプレートを見、片手で手を振りながら帰っていった。
万事屋さんが座っていた椅子、置いていかれたお金をただ、見つめる事しかできなかった。









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