お題
□今度デートしようよ
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
度々お店に来る坂田さん。その坂田さんから名前で呼んでいいかと言われ承諾すると次の日から名前で呼んでくれてる。正直嫌な思いは、しない。寧ろ嬉しいの類に入るのだろうか・・？目の前当の本人（カウンター越し）は余り気にしてないのか今日のオーダーのふんわり紅茶シフォンケーキ生クリーム添えを頬張っている。
「名無しさんちゃんさ、彼氏いるの？」
「へ？」
突然の質問に素っ頓狂な声を出してしまった。
「いや、彼氏。いるの？」
「わた、私ですか！？いません！！」
「ふーん」
え？それだけですか？聞いておいてそれだけですか？
「坂田さんはいらっしゃるんですか？」
「俺？・・どう思う？」
「んー、坂田さん天然パーマで本当にお仕事しているのか正直疑わしいし天パな所もありますが、
「何この子さりげなく悪口言ってるよ」
かっこいいですし素敵な人だと思います。
天パだけど。」
「名無しさんちゃん？途中好かったけど最後毒吐いてるよ」
「すみません、つい・・」
「じゃあお詫びで
今度銀さんとデートしようよ」
「えぇ！？どうしてそうなるんですか？」
「銀さんのハートは繊細なんです！ノミの心臓なんです！さっきの名無しさんちゃんの一言に傷ついちゃったなあ」
銀さん、と私の目を見ながら顔を覗き込まれるように言われた。
うぅ、そんな顔をされると・・断れない
「わ、分かりました」
「っしゃ！じゃまたな」
ごちそーさんと坂田さんはその大きな手で私の頭をぽんぽんっとして帰っていきました。不意打ちにドキっとしたのは内緒です。
.