お題
□君の笑顔、好きだな
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なんだかんだで坂田さんとデートをする事になった私。
今日何時上がり?と聞かれあと30分程ですと答えるとじゃあ外で待ってる、この間の約束のデートしようぜ!
なんて言われて悶々と考えながらロッカーで着替えを済ませている。
「すみません坂田さん!お待たせしちゃって・・」
「いーのいーのなんか無理に付き合わせちまったみたいで」
「いえ!そんな事はないです。あの、デ、デートに誘ってくれて嬉しいです」
坂田さんは顔をふいっと横に向けガシガシとふわふわな頭を掻いている。とりあえず歩くかと言われ2人並んで夕方のかぶき町を歩く。さりげなく坂田さん、車道側を歩いている。
「名無しさんちゃんって実はモテるだろ?」
「も、モテません!どうしたんですか急に。」
「いや、さっきからかわいい事ばっかり言ってくれるからさ」
「?かわいい事?私何か言いました?」
「(やっぱ天然で鈍感)そ。だから男はほっとかないだろ」
「モテた例はありませんが、それを言うなら坂田さんもおモテになるでしょう」
「俺?いやいやナイナイ!天然パーマってだけでモテねぇんだぜ?ったくよぉ人間外見じゃねぇぜ」
そう坂田さんは言う、けど
「あはは、坂田さん気にしないほうがいいです。坂田さんは坂田さんです。私は好きですよ、坂田さんの天然パーマ。わたあめみたいで」
「・・」
坂田さんが黙ってしまった・・!やっぱわたあめは失礼だったかな・・
「あの、さか」
「・・やっぱ名無しさんちゃんモテんだろ。ラスボスかと思ってたら違った位に不意打ち過ぎ
そうだな・・俺も名無しさんちゃんの笑顔、好きだな」
私も坂田さんからの不意打ちを食らいその後のデートはよく、覚えていません。
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