お題
□彼女の心をスマートアシスト!
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「綾○剛くん、カッコいいよね」
今俺の横でテレビを見ながら他の男の事に夢中のこの女
最近話題のスマートアシスト搭載なんちゃらベタ踏み坂なんちゃらっつうCMの俳優にお熱だ。いやお前隣に彼氏いるからね?銀さん隣にいるからね?ねーかっこいいよねーって俺に賛同求めないで!!仮にも俺彼氏!
「なぁ名無しさんちゃん?その剛くんは分かったから少しは隣にいる銀さんに優しくしてもバチは当たらないと思いますが」
「えー?剛くんはCMしか会えないじゃん」
なに言っちゃってんのこの子ぉぉ!!恐ろしい!!あれか?銀さんは何時でも会えるからまぁいっか☆的に軽かったぞ!今!!泣いていいですか!!
「そ、そうだね。剛くんはCMでしか会えないのはわかるよ。でも名無しさんちゃんの隣にはほらっ俺がいるじゃねーか!!」
ばっと両手を広げて名無しさんを抱き締める準備は万端。こうして俺の胸に飛び込んで来ねぇハズがない!!CMの俳優に嫉妬してる時点でどうかと思ったがこの際そんなの関係ねぇ!!剛くんには何の恨みも無いけど!!
「んー、今はいいや」
撃沈
なんだってんだちきしょう!!未だにあのクールなところがいいんだよね〜と隣でほざいてる名無しさんを横目で見る。クールなのは銀さんも一緒だろ!!かぶき町四天王編とかバラガキ編とかその他諸々あっただろうが…!!
「でもねぇ一番好きなのは銀さんかなぁ」
…え?
なに急にデレてんのこの子。
「名無しさん?」
「いつも私たちを一番近くで守ってくれる銀さんが大好きだよ」
名無しさんの破壊力抜群の笑顔と言葉で先程まで剛くんにヤキモチ妬いてた気持ちは何処かへ吹っ飛んだ。
寧ろ剛くんに感謝の気持ちさえ湧いてくる。
名無しさんの素直な気持ちも聞けた事だし終わりよければ全て良しってか。
そんな昼時。
おまけ
「あ、妻夫木くんだぁ!!かっこいいよね。課長から濡れ衣着せられてさぁ」
「…」
彼女のイケメン好きは暫く治らないかもと覚悟した銀さんでした。
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