お題

□ハンジさんと私
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リヴァイさんが熱で倒れ、介抱していたら突然好きだったと告げられて…
あれから幸か不幸か、リヴァイさんと会っていない。
お仕事が忙しいのかな…
ちゃんとご飯食べれてるかな…
また頑張りすぎて倒れてないかな…
考える事はリヴァイさんの事ばかりで…。
あぁぁあどうしよう!!と思っていたら部屋のチャイムが鳴った。
今は夕方の6時。この時間に来るのは宅配の人とか、でも荷物なんて頼んで無いし…。
まさかリヴァイ…さん?どどどどうしよう!!どんな顔をして会えば良いのか…。あんな事言われて普通の顔して会わなきゃいけないなんてできない!!ピンポーン…あぁぁあ行かなきゃ!!取り合えず出よう。

「は、はいぃぃ!」

ガチャ

「あ~良かった!!いてくれて。久しぶり名無しさんちゃん。私の事覚えてる?」

「あ…ハンジ、さん?」

「そう!覚えていてくれて嬉しいよ!!」

私を訪ねてきたのはリヴァイさんの会社の方のハンジさんだった。どうして?と思ったが立ち話も何だから部屋へ入ってもらうことに。

「いや~実はさ、この前名無しさんちゃんと会った時に色々と話して見たかったんだ。ほらこの前はリヴァイが倒れてあんまりお喋り出来なかったし」

一瞬ドキッとした。リヴァイさんが倒れた時の、あの事を思い出したから…。
顔に出さないようハンジさんにリヴァイさんはあれからどうかと聞いてみた。

「リヴァイ?次の日はぴんぴんして会社に来たよ。熱も下がってたみたいだし、ほんと少しは休めって言ったんだけどあの性格だから、分かるだろ?」

と、少し困った顔のハンジさん。会社の方々に迷惑かけないようにしたかったんだろうな…。リヴァイさんらしいな。

「まぁ名無しさんちゃんの看病のお陰かもね!!」

「えっ!?いや、私は…。」

言葉が詰まってしまった。そんな私をハンジさんはただじっと見て。

「あっと!そうだ。今日は此れから時間あるかい?」

「へ?あ、はい大丈夫です」

「君を食事に誘おうと思ってここに来たんだ。私のおすすめのお店があるから食べに行こう!!」

こうして私はハンジさんと食事することに。





ハンジさんの車に乗り連れてこられた所は外装も内装もとってもお洒落で可愛い創作イタリアンのお店だった。

「うわぁ可愛いお店ですね!!」

「そうでしょう、もちろん味も美味しいよ。」


ウェイターの人に席を案内されて、その席は窓際で観葉植物達によって視界になっており回りの目を気にしなくてすむ席だった。

「取り合えず何か頼もうか。お酒は飲める?」

「はい、少しだけなら」

「えっと、おすすめの前菜とスープ、野菜のフリッタータ、パスタは何がいい?」

「あ、ではアマトリチャーナを」

「アマトリチャーナとモスカート・ダスティをグラスでひとつ」

畏まりましたとウェイターの人が去っていく。





「その後リヴァイさんはお元気ですか?」

「リヴァイ?そーだな、元気っちゃ元気なんだけど心此処に在らず…って感じかな」

「…そうですか」

「…名無しさんちゃんさ、リヴァイと何かあった?」

「…」

「いや、言いたく無いのなら無理して言うこと無いよ!!でも、リヴァイも何だか思い詰めてるような感じだったから」

(リヴァイさんが…)



「は、ハンジさんん…!!」



たまらずハンジさんに泣きつきあの風邪事件の事を相談した。


「そっか…そんな事がねぇ(あのリヴァイがねぇ)」

「私、テンパってその後部屋を飛び出してしまったんです!!は、恥ずかしくて!!だってリヴァイさんがあんな事を思っていただなんて想像できません。きっと怒ってて次会っても無視されます!!」

「いや、それは無いよ」

「どうしよう…きっとヤのつく方々と一緒にあのアパートに押し込んできて私、きっと海に沈められます!!」

「…いやそれはないから(この子面白いな。リヴァイの事そんな風に思ってたんだ)」








運ばれて来たパスタ等ハンジさんに取り分けていると

「そんなに気になるのなら本人に直接聞いてみたらどうかな?」

ガチャン!!
トングをお皿の上に落としてしまった。

「あ、すみません…。え、リヴァイさんに?」

「そう!リヴァイに」

リヴァイさんに直接聞いてみたらどうかって…

「む、無理です!!」

「んー、じゃあ、質問を変えよう。名無しさんちゃんはリヴァイの事をどう思ってる?」

「リヴァイ…さんは…良く私の作ったご飯を強奪していく俺様な所があります。口も悪いし態度はでかいし、いっつも頭つかんで私の脳みそを出す勢いで掴んでくるし…。ですがいつも私の作ったものを美味しいと言ってくれて。お風呂が使えなくて困ってた時、お風呂を貸してくれたり、夜道が危険だからと走って一緒について来てくれたり心配してくれたり…

(あぁ…そうか…)

私がピンチの時は、いつもリヴァイさんがいてくれて、リヴァイさんの言動行動ひとつひとつにドキドキして、

(リヴァイさんの事、好きなんだ)」


「自分の気持ち、分かった?」

「はい、私リヴァイさんが好きです」

「やっと言えたね。えらいえらい」

私の気持ちを自分に気づかせてくれたハンジさんが頭を優しく撫でる。

「それをさリヴァイ本人に言ってみな?こう目ん玉カッと見開くよ」

「ええ!?そんなにですか?」


その後も色々と相談にのってくれたハンジさんに感謝の気持ちを述べ帰路についた。
リヴァイさんに伝えなければならない気持ちを胸に込めて。




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