お題

□リヴァイさんと私
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ハンジさんと一緒に食事をし、リヴァイさんの部屋であった一連の事件(風邪事件)を相談し、リヴァイさんへの気持ちに気付いた私は、あれからも本人には会わずじまいで早一週間が過ぎた。

こう合わないとあの日の事が嘘のような出来事だと思えてくる。
しかしあのときリヴァイさんから捕まれた腕は、感触を覚えている。
唇と唇が触れあう感覚も…、!!


「…!……!!」


そこでボッと顔が赤くなるのがわかった。
なななな何を思い出してるんだ私!変態か!!
キョロキョロと周りを見て誰もいなかった事に 安心して買い物袋を持ち直す。





自身のアパートが近付いて来たとき、ちょうど曲がり角から見知った顔…会いたいようで会いたくなかった人物が見えた。
あちらも私に気付いた見たいで…



「リヴァイさん…」

「…名無しさん」






歩道でたちつくす二人
何か喋らなければ…と思えば思うほど言葉が喉につかえる

そんな中でリヴァイさんが



「…久しぶりだな」

「!?は、はい…リヴァイさんも」

気を使ったように話しかけてくれた。


「お仕事の帰りですか?」

「あ?あぁ…お前は…」

「私は買い物帰りです」

よかった…何だか普通に話せてる…!!
しかし自分の気持ちに気付いたからにはリヴァイさんにちゃんと話さなければいけない。このままなのもリヴァイさんに失礼だ。

「…貸せ」

「へ?」

「袋、重いだろ」

貸せ、と手を出されて躊躇している中、難なく奪われる買い物袋。確かに重かったけど、大丈夫です持ちます!!と言っても私の反対側へ持って行かれて歩き出したので、では…すみませんお願いします。としか言えなかった。
重かった袋を難なく持っているリヴァイさんはやっぱり男の人なんだなぁと思い、そして面にはあまり出さないけど優しい人だと思った。








「…名無しさん」

「はい」

「この前の事は、気にするな」

「……え?」

最初言っている意味が理解出来なくて聞き返してしまった。

「俺の部屋で言った事だ。悪い」

それは何に対しての「悪い」だろうか。
二人とも歩みを止めてお互いの顔を見つめ会う。

「あ、の…」

ガンっと頭を殴られた感覚に目の前がまっしろになった。気にするな…気にするな…?
目線は私とリヴァイさんの足下。
じわりと涙が浮かんで来た。









あぁ…私、リヴァイさんの事が、好きなんだなぁ











「忘れろとは言わない。だが」

「…んですか」

「あ?」

ばっと顔を上げた。
リヴァイさんは驚いた顔をしていた。

「おま…、何泣いて…」

「酷いです!!リヴァイさん。私だってあの時の事が忘れられなくて、忘れたらいけなくて、でもなんか良くわからなくてもやもやして、考えれば考えるほどリヴァイさんの事ばかりででも逃げちゃだめで会ったらきちんと好きだって、話さなきゃって思ってて」

ずびずびと言いながら一気にまくし立てる。
鼻水なんてこの際知るか!!

「今日折角会えたのに自分の気持ちを伝えれると思ったのに気にするな忘れろ無かったことにしろってひどすぎます」

「そこまで言ってねぇよ」

「じゃ…何ですか」

「忘れろとは言わないが、少しでも考えてくれたら…と言おうとした」

「…」

「そしたらてめぇは最後まで聞かずに鼻水垂らして泣き出した、が…」


リヴァイさんが私の目線に合わせて屈んで来た
さっきのはイエスと捉えていいのか?と…


「え?イエス?」

「お前…自分の言った事、覚えて無いとは言わせねぇぞ」

「ちょちょちょっ!!ちょっとまっ…」

段々と近づいてくるリヴァイさんの顔をこれでもかと真っ赤になった顔で、口をパクパクさせながら見ることしかできず…
金魚か、とからかわれ

「…帰るぞ」

と、アパートへの道を歩く。

はっと気付きリヴァイさんの後を追う。

「リヴァイさん!待ってください!!まだ、ちゃんとお返事していませぶっ!!」

急に止まったので背中に鼻をぶつけた。どこまでドジなんだ私…
赤くなったであろう自身の鼻をさわりつつリヴァイさんと向き合う。

「返事は、いい」

「え、でも!」

「(さっき然り気無く言ったこと、大して覚えてねぇだろうな)お前の気持ちは分かった」

「え!?エスパー!!」

「阿呆…」

そして私のほっぺたを摘まむ

「い、いたいれふ…」

「当たり前だ、痛くしている」

このドS魔王め!!



「……もし、お前の気持ちを(知っているが)教えてくれるのなら」

摘まんでいたリヴァイさんの手が私の頬を撫で、そのまま耳へと移動し髪の毛をかける。リヴァイさんの顔が近付いて左耳に唇が触れる。それだけでも体は硬直して…


「名無しさんの口からちゃんと聞きたいもんだな」






俺の部屋で






そこでボッと顔が赤くなりリヴァイさんの顔を見つめる



「…冗談だ」

帰るぞとまた歩き出し私は五月蝿い心臓の音を隣にいるリヴァイさんに聞かれるのでは…と少し心配になった




















「…名無しさん?」

「え?…っ!!






……和哉…!!」





突然現れた、元…私の恋人…












三人の間に風が


吹き抜ける



























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ここまで読んでいただきありがとうございます(*^^*)少し書き直し致しました!!すみません!!

補足ですが、ヒロインさんは一気にまくし立てたところは後々頭が冷静になってから段々と自分が言ってしまった事に気付きます。
そこで悶えます。
でもちゃんと言わなきゃいけないと思う、真面目な子なのでまた機会が合ったら…と思っています。多分またりばいさんに良いように遊ばれて真っ赤っかになってうあぁ!!ってなって悶えます。
そして突如現れたヒロインさんの゙元゙恋人です。皆さん!!"元"ですよー!!二股ではないですよー!!

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