カラフル

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真剣な眼差しで言われ、少したじろぐ。
すると、眼帯男も手をついて、他の男達も次々に頭を下げた

「真田の言う通りだ。頼む」

「アンタしか頼れる人がいねえ」

「何も解らない状態で野垂れ死ぬのはごめんだからな」


頭を上げているのは私と迷彩だけ。
その迷彩も、仕方ないとでも言うように、無言で頭を下げた

「……」

『…ハァ…口で説明したところで、すぐに理解できるとは思えない』

「「「っ!」」」

『変な縁だけど、ここまでされちゃ観念するしかない。貴方達の保護は引き受けた』

男達がパッと顔を上げる


『私はなつみ、市川なつみです。呼び方はお好きにどうぞ』

「俺は伊達政宗だ。よろしく頼むぜhoney」

「片倉小十郎だ。よろしく頼む」

「俺は前田慶次。よろしく、なつみちゃん」

「長曾我部元親。鬼ヶ島の鬼とは俺の事よ!」

「…毛利元就」

次々と名前を言われ、残り一人

「俺様は猿飛佐助。真田の旦那の忍だから、なんかしたら女だからって容赦しないよ」

『……へぇ』

にっこりと笑顔で言われ、視線を合わせずに生返事を返すと沈黙が流れる。
微妙な空気を掻き消したのは、ロン毛の前田慶次だ

 
「ところで、最初の質問に戻るけど、ここっていったいどこなんだい?」

『貴方達の名前から察するに、400年後の日本』

「「「400年!!?」」」

数人がハモって、数人が眉を寄せた

『貴方達の名前は歴史上の人物の名前と一致してるし、言動からしてそう推測しました。例えば…』


ポケットから携帯電話を取り出す

『これは?』

「……?」

「印籠か?」

『ハズレですね。これは携帯電話と言って、遠くの人間と連絡と取り合ったりできる機械…カラクリです』

「へぇ〜。すげーな!!」

長曾我部元親がキラキラと目を向ける。
他の人達も不思議そうに携帯を見た


『……一筋縄じゃいかなそうだなぁ…』


ツヅク

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