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翌朝、風魔は元通り私の隣にいた。
よく眠れた?と聞いたら頷いたので、良かった、と言っておいた

『早いね…』

「おはようございます、なつみ殿」
「おはよー♪」

既に朝食の支度が完璧に整っている事から、二人は私よりも随分早く起きたんだろう。
旦那達呼んで来て、と猿飛に言われたので、リビングの扉を開けたら前田と長曾我部がソファで寛いでいる。
どうやら、私以外は全員起きていたようだ

『…年寄りかっての』

ボソッと呟くと、後ろから手を回された

「Good morning, Honey」

『…Bad morning』

なんだよそれ、と口を尖らせる伊達に、そのまんまだよ、と返し庭を見る。
庭では真田が走り込み?をし、毛利が太陽を浴びている

『……ご飯だってー』

「お館様ぁぁぁぁ!!」
「日輪よ…」

聞こえないらしい。
風魔に二人を連れて来るように頼むと、一瞬にして目の前に二人が立っていた。
忍者恐っ…


「なつみ殿!おはようございます!」

『はい、おはようございます。朝餉の支度ができたそうなんでどうぞ』

聞いた途端ダイニングに向かった真田に対して、毛利は不満そうだ

『ほら、冷めたら美味しくないよ』

「ふん…」
 
早く早く、と毛利の背中を押して、私達もダイニングに向かった


「「「いただきます」」」

昨日覚えた挨拶をして食べ始める。
朝はあまり食欲がないので、こっそり風魔にあげようとしたら片倉に怒られた。
ご飯だけでも食べるように言われたので、仕方なく味噌汁で流し込む


『あ、そうだ。私今日買い物行って来るんで、留守番お願いね』

できるだけ普通に言ったつもりだが、全員がそれに反応した


「なつみ殿!!『却下』


最後まで言わせず、一言で切り捨てた。
真田だけは連れて行きたくない

「そんな…」

子犬はしゅんと肩をおろした


 
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