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「俺様も行きたいんだけどー」
「俺も、外出てみてぇな」
「我も連れて行け」

『ダメ。っていうか、ヤダ』


せっせと支度をし、玄関に行こうとしたところで足止めをくらう。
真田も復活していて、連れて行けとうるさい

「なんでだよ。Honeyには迷惑かけねぇって言ってんだろ?」

『絶対騒ぐもん』

「し、静かにします故!!」

『ああもう!既にうるさい!!』

耳を押さえてイヤイヤする。
真田は慌てて口を塞いだ


「なつみ殿の仰る事はわかりますが、俺達も外の様子を知りたいのです」

片倉に言われると困る。
今朝怒られたばかりなのでちょっと怖い。
私が怯んだのを見て、ここぞとばかりに迫る

「決してなつみ殿のご迷惑になるような事はしないと約束しましょう。連れて行ってはもらえないでしょうか」

『…でも…外には貴方達の時代にはなかったウイルスとかもあるし…』

「なつみ殿」

『…っ、わかりました』

男達から歓声が上がる。
それをかき消すように、ただし!と言うと、ピタリと歓声が止まった

『全員は無理だから、連れて行けるのは3人まで!』

えぇ〜、と落胆の声が上がるが、ギロリと睨みつけるとあっさり収まった

 
『私の独断と偏見により、同行者は片倉さん、伊達さん、毛利さん。はい決定!!』

「「「っ!!」」」

文句を言うかと思ったが、予想に反して彼らはじっと私を見た

『何?』

「今、名前…」

『うん。やっぱり名前で呼ばせてもらおうと思って…ダメだった?』

「そんな事ないよ!ねぇ、俺の名前も呼んでみてよ」

期待に満ちた目を向けられ、内心ニヤリと笑う

『前田さん、真田さん、猿飛さん、長曾我部さん、風魔さん、留守は頼みました!』

嬉しそうに笑って任せろ!と頷いた彼らにちょっと笑って、最初に名前を呼んだ三人に支度をさせた


ツヅク

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