カラフル

□20色
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『じゃ、受話器上げて短縮1に私の携帯登録されてるから、何か問題があったり、お客さんが来たりしたら絶対直ぐに連絡してね。あと、庭からざっと見えるところは大体うちの土地だから散歩くらいはしていいけど、もし人に会ったら隠れたりしないで普通に挨拶して。堂々としててね。わかった?』

「了解」

「なつみちゃん、留守は俺様達に任せて」

よし、と前田、猿飛に頷いて、真田、長曾我部を振り返る


『猿飛さんと前田さんにお世話を頼むから、ちゃんとおとなしく待っててね。どんなに暇でもカラクリ弄らないでね』

「……なんだか佐助達とは内容が違うでござる」

「ガキじゃねぇんだから…」

『風魔さん』

二人の愚痴も無視し、風魔を呼ぶ

『四人の監視、任せたから』

「……(コクン」

「「「(監視!?)」」」


ガビンという効果音がつきそうな四人は置いておいて、既に支度を済ましたお出かけ組を車に押し込む。
見送りに出た風魔にもう一度念を押して、車を発進させた


「What!? なんだこのカラクリは!!」
「本多か!?」
「速い…」

 
だからホンダじゃないんだけど…。
車のメーカーや車種を言ったところで、どうせ通じないと思ったので、片倉の言葉を無視して話をする

『これくらいで驚かないの。今から行くところはもっと珍しいものばっかりなんだから』

「あ、ああ…そうでしたな」

『とにかく、騒がない、はぐれない、喧嘩しない。この三つは絶対。Ok?』

「Ok, 約束するぜ」
「なつみ殿のお言いつけ、必ず守りましょう」
「……」

『毛利さん?』

「言われるまでもない。……おい、あれはなんだ?」

言ってる側から聞いてない。
チラリと毛利さんの視線を追って、答えない事にした

「デカいな。しかもすげぇcolorfulだ」
「ご休憩…ご宿泊…?宿でしょうか。なつみ殿、あれは宿でよいのですか?」


ラブホテルの大きな看板を指差して聞いてくる三人に一抹の不安を抱えながら、街への道を走らせた


ツヅク

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