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さあ次は食料品だ。
カートにカゴを乗せていれば、伊達が押したそうにしていたので、人にぶつからないように注意して預けた

「〜〜♪」
ガラガラガラ…

カートをこんなに楽しそうに押す人は珍しいだろう

『ま、最初は野菜から…って早っ!!』

既に野菜売り場で品物を吟味し始めている片倉。
ちょっと近寄り難い雰囲気だ

「小十郎はああなると止められねぇからな…」

『そっか…じゃあ先にお魚とお肉見てきていい?』

「Ok,任せろ」

『毛利さん、行くよ』

新しいカゴを持って、鮮魚売り場に向かった。
適当にパックに入ったお魚を選んでいると、待て、と止められた

「こちらの方がいい」

『?』

「目を見ろ。貴様が取ったのは血で濁っている」

『お魚好きなんだ?』

「好きという訳ではない。瀬戸内に住む者は知っていて当然だ」

『そっか。ありがとー♪』

お礼を言ったら照れたようにそっぽを向いた。
…どうせ食すならば、美味い方がいい。と、呟いて、次々に美味しそうなお魚をカゴに入れていた

お肉とレトルト食品、調味料も選んで野菜売り場に戻れば、カートの上下段いっぱいになった野菜達と満足そうな片倉。
その隣で辟易した顔の伊達がいた

…服の時の遠慮はどうした
 
『あとお酒とー…あ!お菓子も買わなきゃ!!』

「甘味か?なら真田幸村が好きだぜ」

『へぇ〜…女子供の食べる物なんて嫌いだと思ってた』

「Ha! まだガキなんだろ!」


貴方もね。
という言葉を飲み込んで、お酒とお菓子を選びに行った

『まあお菓子は和菓子も洋菓子もどっちも好きだし。お酒はー…やっぱ日本酒?』

「南蛮の酒も飲んでみてぇ」

『じゃーワインとー、ブランデーとー、あとリキュール類も買っとこうね。料理にも使えるし、ケーキとも合うし』

「けー…?」

『甘味♪』

せっせとカゴに入れて会計を済ませた。
わぁー…店員二人がかりだ


ツヅク

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