カラフル
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デザートも終え、片付けを片倉と猿飛に頼み、私はお風呂に入った。
もちろん、ドアの前には見張りの風魔がいる。
彼のおかげでリラックスして入浴を済まる事ができた
『ありがと、風魔さん。毛利さんに開いたよって伝えて』
「……(コクン」
風魔が消えたので、キッチンに向かう。
まだ買い物袋の中のアレを出す為に…
『…あれ?』
無い。
確かに買ったはずのお酒がどこにも無い。
おかしい、と首を傾げた瞬間、ドンッと背中に何かがのし掛かってきた
「なつみちゃん、何やってるんだい?」
『前田さん…って、お酒臭っ!』
にこにこ上機嫌な前田は、もうすっかり出来上がっている。
こっちの酒って美味いねぇ、と笑いながら、私を抱き上げてリビングに向かった
リビングは既に酔っ払い共の饗宴が始まっていた
「パーリラ パリラ パーリラ♪」
「「ハイハイ!」」
猿飛のコールに合わせて長曾我部が一升瓶を引っ立てる。
周りでは伊達、真田が手拍子をして盛り上げる
『…ってどこから一気コールなんて覚えてきたの!?』
戦国時代にこんなノリノリで一気飲みなんてしてないよね!?
とツッコミを入れると、前田があっち、と指を指した
「……(フルフル」
「え、もしかして下戸?大丈夫大丈夫。飲みやすいやつだから♪」
『風魔さんに絡むなぁ!!』
しつこく風魔にお酒を勧める健にクッションを投げつける。
見事に命中し、情けない声と共に風魔の肩から手が外れた
『健、誰の許しを得て入って来た?つーかいつからいたの?』
「うーんと、15分くらい前に政宗君が入れてくれた」
15分くらい前って…その短時間でこのテンションになるまで飲ませたのか
「急性アルコール中毒になるかもな(笑)」
『っ!! 笑えないから!!』