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二人はおもちゃ売り場であっさり見つかった。
意外と言えば意外、納得と言えば納得だ


「これ…本多忠勝?」
「本当に未来でも有名なんだな…」

世界的な人気を博す、機動戦士のフィギュアの箱を二人並んで眺めていた。
つか誰だよ本多忠勝


『はぐれないでって言ったはずだけど?』

「あ、なつみちゃん。ごめんごめん」

全く悪びれていない前田と、未だフィギュアに夢中の長曾我部

『そんなに気に入ったなら買ってあげようか?』

「っ!いいのか!?」

『いいよ。前田さんと夢吉も、好きなの選びなよ』

「夢吉も?やったな夢吉!」

「キキッ♪」

どれがいいかと本格的に吟味し出す男達を余所に、私は私で他のフィギュアを見る。
零号機と初号機はもうあるから、弐号機を買おうかな。
長曾我部、前田、夢吉の機動戦士と、私の汎用決戦兵器を買って、電気屋を後にした


「なつみ、てれびは?」

『他の物とか、在庫がないのもあるから、揃ったら纏めて家に持って来てもらう事にしたの』

「そんなに買ったのかい?」

『うん。次もいっぱいお買い物するから、家まで運んでもらおうね』

 
話している間に家具屋に着いた。
次は絶対にはぐれるな、と注意して、店内に入った

まずソファを見て一考


『どんなのがいいかな』

「なつみの好きなのにすりゃいいだろ?」

『うんー。とりあえず大きくて可愛いのがいいんだけど、ピン…桃色のソファに片倉さんが座ってるのはねー』

「げっ…想像しちまったぜ…」

『長曾我部さんて何気に失礼だよね』

「じゃあ黄色は?」

『黄色かー。派手くない?』


なかなか意見が纏まらない。
よし、とりあえずアイボリーの一番大きいソファベッドにしよう。
それにカバーを着ければ、可愛くもシックにも変幻自在だ。真田辺り絶対汚すし。
あと私の部屋用にピンクのシングルソファも買おう


 
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