復活

□おしおき
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只今の時刻…午後10時ちょい過ぎ。
明日は数学の小テストがあるため、一夜漬け中の俺。
問題集の一問目からつまずいていた。


「ああ〜!!もぅ、わかんないよ〜!!」


こんな時に限ってリボーンは不在。
“ちょっと出掛けて来る”と一言書き置きを残して三日間帰ってきていない。


「どーしよ!このままじゃ、明日のテスト確実に0点だぁー!」


「クフフフ…w」


ぼやいていると、窓の外から聞き覚えのある笑い声が。
部屋に電気をつけているにも関わらず、パイナップルのシルエットが見えるんですど…何で?


「呼びましたか?ボンゴレ十代目…クフフw」


窓から侵入してきた訪問者は六道骸だった。


「よ、呼んでないよ!ってか、ココ二階だよ?!」


驚いて窓の外を確認する。
…特にコレといって何もない。


「まったく君はユニークですねぇ。」


「いゃ、ユニークなのは骸だから!」


「アルコバレーノからボンゴレ十代目が僕のサンバを一緒に踊りたがっていると伺ったのですが……もぅ、踊る気満々ですか?」


「はぁ!?何言ってんの??俺明日数学のテストあって今勉強中なんだけど!」


「クフフフ…wそんなに照れなくてもいいですよ。僕も一緒に踊りますから。」


「人の話聞けよ!!俺照れてなんてないから!」


「では、一緒に踊りましょうか!」


骸は徐に窓の外からCDラジカセを取り、再生ボタンを押す。
俺の部屋の窓は四次元ポケットですか?


「♪♪♪」


不思議な前奏が流れ始め、手取り足取り腰取り骸が踊り始めた。


「…もぅ、どうにでもなれ。」


半泣きしながらぼやく俺。
眩しい朝日が輝くまで踊り続けた。



翌日の数学の小テストはもちろん0点だった。



テスト返却日にリボーンから一言。


「一夜漬けすんな、毎日死ぬ気でやれ!」


リボーン流の“おしおき”だった。


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