月夜草子
□漆黒のドレス
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「だったら……」
――ブツ…!!
「分かるよね?」
拘束していた手足の紐を切り、彼は悪魔のごとき美しい妖笑を浮かべた。
「ッ----///」
頬に張り付いた桜色の髪を払い、彼女は震える手で自分の秘部を広げた。
「……///」
「そう、いい子だね」
チュ--…彼は彼女の額にキスを落とし、己の硬く反り立つ欲望を宛がった。
「さあ、おねだりしてご覧?」
「……た----たくさん、ください……。いっぱい、……いっぱい、熱いの……入れて----///」
「かしこまりました………淫乱なお姫様」
「ッあぁぁあぁぁあッッ///!!!!」
自分の指と共に突っ込まれる耐え難い物量。
「アッ、アッ、アッ…//」
「クッ--…ただでさえキツいんだから、余計なものまで入れないでよ」
端正な顔を歪ませ、己の律動と共に動く彼女の細い指を引き抜く。
「ィヤァアァァ!!!!」
その摩擦の様な衝撃で、軽い絶頂を迎えてしまう。
「っ!?」
いきなり締め付けられた事により、精の解放が否応なしに誘われる。
「………あ〜あ、何勝手な事してくれちゃった訳?」
「……ハァ……ハァ----ッ、----…ごめ、----なさ……ッ」
肩で息をするも、達した余韻に浸るヒマも与えられず、恐怖が体を襲う。
「残念。明日も外に出られないね」
クックッと、愉快気に喉を鳴らし笑う姿に、彼女の空色の瞳からは色が消え、ツー……と涙が一筋溢れた。
「さぁて、明日は何して遊ぼっか」
そうして突き刺されたままだった欲物が、再び暴れ出した。
ああ……どうしてこんな事に………
喘ぐ声を響かせながら、ピンクの髪を靡かせながら………
ラクスは瞳を閉じた。