月夜草子
□漆黒のドレス
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「……//おはよう……ございます、キラ様」
思考の回らない頭で挨拶を返し、力の入らない手でシーツを手繰り寄せる。
「大丈夫?」
「……ええ」
そんな事を聞く位なら、初めからこんな事をしなければ良いのに………
「っ//?!!」
そんなラクスの思いを知ってか知らずか、キラがラクスの細い首筋に指を這わす。
その動きは段々エスカレートしていき、ついに胸の突起まで辿り着く。
「アアっ///!!」
膨らみ始めた蕾を弄りながら、キラはラクスの艶かしい表情を凝視する。
「キ、ッキラ……様//」
白濁の液が注がれたままだった秘部が疼き出す。
しかし、ラクスが腰をくねらせた事に気付くと、キラはラクスの体を翻弄していた手を離してしまう。
「ァ………///」
物足り無さげにラクスは瞳を潤ましキラを見上げるが、キラはそれに気付かないフリをして運んで来た朝食に手を伸ばした。
「ご飯食べれる?」
「…………」
「ん?どうかした?」
わざとらしく口元を吊り上げ笑う姿が恨めしい。
「……いいえ」
「ほら、食べさせてあげる」
「あっ、あの!」
「何?」
「そ、その前に……、お風呂に……」
シーツを握り締め、恥ずかしそうに話すラクス。
「え?別にいいじゃない」
「で、ですが――」
「僕の匂いしかしないなんて…………ヤラシイよね」
「っ///」
そう言ってキラはラクスからシーツを引き離す。
「僕の印がたくさん」
うっとりと、満足気にラクスの体を舐める様に見つめる。
その視線に、まるで視姦されている様な居心地の悪さを感じる。
「キラ様//」
「……おいで」