03/14の日記

22:12
『優しいおとな』
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桐野夏生さんの『優しいおとな』を読みました
児童福祉について少し勉強している身としては、なかなか興味深い話でした

舞台は近未来の東京
東京は小さい子どもからお年寄りまで、たくさんのホームレスがいる町になっていた
主人公は児童保護センターから脱走した、十代半ばの男の子のイオン

大人は3つに分けられる
優しいおとな、優しくないおとな、どっちつかず
どっちつかずってのが痛いですな
この大人が1番多いんだろうなあ

ストリートチルドレンを助ける会のモガミがイオンを見る目
それに対するイオンの感情
私には、これが児童養護施設の職員と子どもの関係に思えました
あくまで、私の目にそう映っただけですが

真面目な話はこれぐらいにして
単純に物語として読むのも面白かったです!
ホームレスの生活は苦しいものだということがよく伝わってきました
雪のある地域ではできないんだろうな

イオンがだんだん良い子になっていっているような
良い子というか、相手のことも思いやれる子というか
最初と最後でだいぶ雰囲気が変わったような



もうしばらく更新停滞しそうな予感です
今はまったく違うものに興味が向いています
ジャンルとかって意味ではなくて



では

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