log
□Suzaku×Lelouch
1ページ/7ページ
「うっわぁああああ!!…あ、…夢?」
飛び起きた僕の背中は汗でぐっしょり濡れていて、心臓はばくばくと忙しない音を立てていた。
吃驚した。
思い出すだけで、目の前が真っ赤になってしまう。
かっと熱を持ち始める頬を押さえ、僕は深呼吸を繰り返す。
そうして、はたと気付いた。
腰に手を当て、僕を見下ろす影に。
「おはよう、スザク」
「お、おはよう…ルルーシュ」
そこにいたのは、幼馴染でありクラスメイトでもあるルルーシュ・ランペルージその人だった。
そして、僕の見た夢の中で彼は…
「随分、楽しそうな夢を見てたんだな」
笑顔で、それはもう周囲が凍りつくほどの笑みを浮かべて、ルルーシュがそう言った。
僕の頬を、つうっと嫌な汗が滑り落ちる。
「な、何が?」
「お前、寝言を何とかした方がいいんじゃないか?」
顔は笑っているが、瞳は決して笑ってなどいない。
否、むしろこれは間違いなく怒っている。
だらだらと汗が止まらない。
言い訳らしい言い訳も見つからない。
ああ、何だろう。
射抜かれるような視線を受けて、僕の意識がゆっくりと遠のいていった。
「寝るには早すぎるだろう?スザク」
僕を現実に引き戻す声は、この上なく冷たかった…
End.