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□Suzaku×Lelouch
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ベッドの上で難しい顔をして腕を組む人物が一人。
彼の目下の悩みは、この部屋の家主のことである。
ここは学園内の敷地に建つクラブハウスの一室で、ここの主は彼の幼馴染みだ。
訳あって寮ではなくクラブハウスに住んでいるルルーシュをスザクが訪ねることなんて日常茶飯事で、こうしてそのまま朝まで泊まっていく事もよくあることだった。
だから、たとえルルーシュがシャツ一枚で生足を放り出して寝ていたとしても、それは最早見慣れた光景なわけで、別段気にすることではない。
ないのだが、どうしたって目のやり場に困る。
せめて上掛けを被っていてくれればいいものを、そんなものはとうにルルーシュの華麗なる足技によって床に落とされていた。
人の気も知らないですやすやと規則正しい寝息を立てる幼馴染みを恨めしげに見やり、スザクは起きていても仕方ないからとその横に寝転んだ。
今晩もほとんど徹夜に近くなりそうだと思いながら、ルルーシュの蹴落とした布団を拾い上げ被る。
いつもこうなのだからいい加減学習してもよさそうなものの、少しでもルルーシュと同じ空間に居たがる自分を自覚しているから仕方ない。
「おやすみ、ルルーシュ」
End.