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□Schneizel×Lelouch
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くすくすと、静かな室内に一人、窓辺に佇んだ青年が笑っていた。
背中を預けた窓からは、トーキョー租界が一望出来る。
沈みかけた太陽が、それでも光を放とうと街全体を橙色に染め上げていた。
この街のどこかに、“彼”がいる。
そう思うだけで、気持ちが高揚する自分はどこかおかしいのかもしれない。
しかし、抑えきれないものは仕方がない。
青年は眼下に広がる街並みを見下ろし、薄紫色の瞳を細める。
口元を吊り上げ、呟いた。
「今、迎えに行くよ。ルルーシュ」
きっと彼は自分の来訪を望まないだろう。
そうと分かっていながら、自分は彼を欲して止まないのだ。
もうすぐ、逢えるよ。
楽園への招待状
End.