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森のフォーラム

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Re:短編小説
夏子
[ID:578511b]
またもや参加^^



届いたメールを確認したら、ピンクの背景にピンクの文字でハートマークをいっぱいに飛ばした、とっても読みづらいものだった。
もう少し詳しく言うと、ついさっき好きな人と偶然会っちゃった!なんていう女子高生気分の抜けない友人からの心底どうでもいい内容だった。恋愛が絡まなきゃほんとにいい娘なんだけど。
正直、返信を半ば強制させられる分、どうでもいいメルマガよりもウンザリする。

良かったじゃん!!
なに話したの?
すっごく気になるんだけどっ!…云々

わたしも同じくらいテンションを上げてハートマークを飛ばす。
ああだから女の子って疲れる。
そんな自分に辟易しながら大学生にもなって女の子グループに固執する、わたしはやっぱり典型的な女の子だなって思った。



メールの返信を終えて携帯を閉じる。
一息ついたところで、またすぐに携帯が泣き出すからうんざりしながら宥めた。返信早すぎだって。

でも送り主は、絵文字のチョイスが妙にファンシーな幼馴染み、もとい彼氏だった。

いま時間だいじょうぶ?
会えないかな?

駆け引きを知らない不器用なこの人を、わたしはそこらの女の子よりずっと可愛いと思う。…世の中これで案外バランスがとれてるのかもしれない。

いつもの公園ね。

絵文字も何もないシンプルなメールは、きっと零コンマ何秒の違いで普通よりも早く君に届くんじゃないかな。なーんて。
すぐに家を飛び出した。



わたしの家により近い公園。
急いで行ったのに彼は既にそこに居て、大きな砂のお城を完成させようとしていた。大の男が何してんだか。
急に芽生えた好奇心に勝てず、新築の物件はゴジラに踏み潰されてしまいましたとさ。ちゃんちゃん。
彼は怒るどころか、息あがってるね、走って来たの?って笑った。
…ああやっぱり好きだなって思った。

携帯が震え出す。件の彼女だ。
次はもう少し優しいこころで返信できそうだよ。がんばってね。応援してるよ。

日が長くなったのを感謝する、そんな初夏の夜。



こんな経験ありませんか?^^

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